警察からの電話
今朝警察の刑事さんより電話があった
「Aさんをご存知ですか?」
「はい家で働いてもらっている大工です。」
「今朝お亡くなりになりました。なにか変わった様子は
ありませんでしたか?」
耳を疑った。 朝、家族が起こしにいったところ、息をしていなかったそうだ
Aさんは数ヶ月前からお手伝いで働きだしてもらっていたばかり
歳も、経験もあり、ハウスメーカーではなく在来の仕事しかやらないという昔かたぎの大工
大工は何人か紹介してもらったが、なかなかこれはという方を見つけるのは難しい
Aさんは寡黙ではあるが、腕もよく丁寧な仕事をする
私もこれから長い事お願いしていきたいと思っていたほどの大工であった
一日中仕事が手につかなかった。
今の時代大工が育つ環境ではない。
大工がつくる家という日本独自の文化。
芸術といったほうが近いかもしれないものが
日本人の手によって消されようとしている。
恥ずかしそうに不器用に笑う彼の笑顔がわすれられない
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