おくりもの

2010年10月17日

昨日の悲しみからまだ立ち直れていない

1日憂鬱だった。


仕事が終わり家に帰ると


家内に小包を渡された。


初夏に引渡しを終えた施主様からである。


品目をみるとケーキとある。

(ケーキ?・・・・誕生日ではないしなんだろう?)


空けて見るとこんなものが↓





感謝状である。こんなケーキ頂いたこともない。



昨日と今日の2日間で非常に悲しい事と非常に嬉しい事が一度にやってきた。



確かに他の業者では絶対に家が建てる事は不可能な土地に確認がおりた


建てるまでの過程でも、本当に様々な問題があった。


通常ではないはずの物がそこに建った訳で、奇跡の物件ではあった。


これほどまで、私が仕事の中で学んだ知識と経験が役に立った現場はここ数年無かった


人がやりたがらないものに挑戦する。仕事冥利に尽きる。



HPはこちら http://tukaken.com/default.aspx


  


Posted by 建築屋の社長 at 10:00Comments(0)仕事

警察からの電話

2010年10月16日

今朝警察の刑事さんより電話があった


「Aさんをご存知ですか?」

「はい家で働いてもらっている大工です。」

「今朝お亡くなりになりました。なにか変わった様子は
 ありませんでしたか?」


耳を疑った。 朝、家族が起こしにいったところ、息をしていなかったそうだ


Aさんは数ヶ月前からお手伝いで働きだしてもらっていたばかり

歳も、経験もあり、ハウスメーカーではなく在来の仕事しかやらないという昔かたぎの大工

大工は何人か紹介してもらったが、なかなかこれはという方を見つけるのは難しい


Aさんは寡黙ではあるが、腕もよく丁寧な仕事をする

私もこれから長い事お願いしていきたいと思っていたほどの大工であった


一日中仕事が手につかなかった。


今の時代大工が育つ環境ではない。

大工がつくる家という日本独自の文化。

芸術といったほうが近いかもしれないものが

日本人の手によって消されようとしている。


恥ずかしそうに不器用に笑う彼の笑顔がわすれられない



  


Posted by 建築屋の社長 at 10:45Comments(0)仕事